2008年04月21日

Ftarri Festival〜あふりらんぽ

19日20日六本木スーパーデラックスで、Improvised Music from Japan主催の即興音楽イヴェント=Ftarri Festival。おれは両日とも遅れて行ったので、見たのは全体の半分くらい(それでも初日4時間、2日目3時間ほど)なんですが、これだけたくさんの、いろんな種類の即興演奏を一度に見られるというのはかなり久しぶりで、大変おもしろかったです。超爆音とか超弱音とか、声だけとかサイン・ウェイヴだけとか、アンサンブルがあるものとかまったくないものとか、できるだけ多様なスタイルを集めたという感じで、そこが今回のおもしろさだったんじゃないかと思いますね。

前にも書いたことですが、即興音楽というのは実験音楽としての要素が強くあると同時に、聴き手の受け取り方とか想像力とかを問うような音楽でもあると思うんですが、今回はそういう在り方を改めて感じましたねえ。スタイルが多彩だから新鮮なオドロキとともにスッと音の中に入って行けて、能動的に楽しめた気がしますね。弱音系の無音状態でも、そこに漂う緊張感とか「鳴っていないけど存在する音」みたいなものを楽しむとかね。なんか自分にとってすごく刺激的な時間だった気がするし、単純にまだまだいろんな可能性があるってこともすごく思ったし。

良かったのはまず19日が今井和雄トリオで、電子音とオプトロンがバイオレンスなノイズで暴れまくってるのに、その中で今井和雄のギターは演歌みたいな泣きのフレーズを弾き続けるという、なんかすごい取り合わせで圧倒されました。イメージとしては『東映』のタイトルっぽい、波がザッパーンって荒れ狂ってる中で一人演歌を泣きながら歌ってる、みたいな感じですかね。「ノイズ演歌」みたいな。

20日の方はGNU(大蔵雅彦とかイトケンとかの5人組)で、DCPRGみたいなポリリズミックなアンサンブルをいったんバラしてエディットして、断片的に鳴らす、ということを全部生楽器でやってみた、ってな感じ。すっごく新鮮というほどでもなかったですが、アイデアがおもしろいのと、出たとこ勝負っぽいところがスリリングでした。

ところでこういう即興ものイヴェントって、ひと頃は吉祥寺スターパインズカフェとか法政学館とかでやっていたと思うんですが、今はそうじゃないんですね。スタパは「歌ものハコ」って感じになっちゃったみたいだし、学館はもうないし。でもスーパーデラックスは普段から即興系はしょっちゅうやってて、ここの存在ってけっこうデカイなあと。そういう状況の変化を、今さらながらに感じたりしましたね。

で、20日は最後のバンドで中座して渋谷へ移動、ネストであふりらんぽ。オニ復活ツアーですね。何年ぶりかよく覚えてませんがかなり久々で、いやーヤバイっすあふりはやっぱり最高です。オニ休んでる間にピカのソロとかも見たけど、この2人が合体すると魔力というかとんでもないパワーが出ますね。以前よりうまくなってるし、特にガチッて合った時のビャーンって行く瞬発力がすごい。あの快感は自分にとってはボアとかに近くて、秘孔みたいなツボを絶妙に突かれる感じなんですよね。アンコールでは「スートブレイコー」全編演奏(たぶん見たの初めて)もあって、もう言うことなしっす。最高です。

帰りがけに物販で中原昌也(ジム・オルークとのユニットで出ていたんですが、おれは見ていません)が売り子やってて、「本人がサインしまーす」とか自分で言ってて、なんか笑っちゃって、ついヘアスタイリスティックスのCD買ってサインしてもらいました。これがしょうもないヘロヘロなサインで、そこがまたらしいって感じでしたな。
posted by デンスケ at 03:17| 東京 ☁| Comment(0) | TrackBack(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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