2007年08月07日

山本精一+灰野敬二

4日、高円寺ショーボート。このデュオはかなーり前に三茶だかで見たことがあって、その時はわりとプリミティヴにノイズ・ギター+絶叫で奈落の底へ絶望一直線、ってな感じだったんですが、今回はワンマンで時間もたっぷりあるってんで、いろんな楽器使っていろんなことやってましたな。灰野の創作楽器?とか、アコギ使ったりとか、自分の声をループさせたりとか、絶叫だけじゃなくてちゃんとした歌ものもあったし。まあ手法は違っても結局たどり着くところは同じで、やっぱ絶望一直線って感じでしたけど。

山本さんも、こないだの芳垣デュオなんかとは対照的で、この人が相手だと闇の部分が猛烈に出るって感じですね。引き出されるっていうか。ノイズにしろ単音弾きにしろどうしてもダークな方へ行っちゃうんですね。ただ闇とかっていっても、なんかヌケがいいっていうか、どこかカラッとしてるっていうか、清々しい闇、みたいな印象。そのへん、今の山本さんの感じが出ていたってことなのかもしれないですね。

でねえ、灰野ってエゴが強すぎると思うんですよ。いやそんなことは今さらなんですけど、この人からエゴ取ったらなんも残らんと思うんですけど、こういうデュオだと殊更に強くそれを感じるなあと。相手のこと考えていないっていうんじゃなくて、相手がいるっていう意識はあると思うんですが、無意識レベルでどうしてもどんどんエゴが出ちゃうんでしょうね。ライヴの最初の頃は対等くらいだったのが、進んで行くに連れてどんどん灰野のスペースとか存在感とかがでっかくなっていっちゃって、最後の方はもう「俺だ俺だ俺を見ろ」状態になっちゃって、もう誰のライヴだかよくわからんっていうような。演奏自体は別に悪いわけじゃなくてしごく良かったんですが、そういう灰野の特性を改めて認識した、って感じですね。

しかし、アンコールに山本ギター、灰野ヴォーカルのみでやった歌ものは、そうじゃなくて完全に対等だったと思いますね。山本さんのブチギレ・ノイズと、灰野の水谷孝風な怨念系ヴォーカルとが、実にぴったりと絡み合ってて、この1曲は素晴らしかったです。ほんと最高。終了後客席から「あんなんだったらもっと聴きたかった」なんていう声が聞こえましたが、同感ですね。まあそういうモロモロで、大変楽しめたライヴでありました。
posted by デンスケ at 22:41| 東京 ☁| Comment(0) | TrackBack(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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