2007年10月13日

ONJO

12日、吉祥寺スターパインズカフェ。いやー、素晴らしかったですねえ。「第2期」になって2度目のライヴで、8月のピットインではまだ過渡期というか入り口っぽい感じだったのが、この日は方向性がかなりはっきりしていたと思いますね。

アンサンブルの概念がない、弱音寄りの音をポツポツ鳴らしていく感じの、即興性及び音響重視のアプローチがメインだと思うんですが、でもそこからゆるりと調和してアンサンブルな方に行ったりする。その分け目が曖昧というか、要はそこを行ったり来たりする自在な感じだと思うんですね。第1期の頃はそれが別々の曲でやってたりしたと思うんですが、今はそれが1曲の中でできているという。それは個々のメンバーの力量とか集中力とかをより重視していて、なおかつバンドとしての意識の高さもある、ということなんじゃないかと思います。

そういうんで展開の予測がしづらいので、しごくスリリングなのですよ。音像そのものも以前より角が立っていない、ぶくぶく泡立つ感じで、なおかつ混沌としているというような感じで新鮮だったし。特に良かったのが第1部にやった1時間弱くらいの曲で、バラバラになったり調和したりしながら、一定の緊張感を保っていくんですが、途中で全盛期のカンみたいな、妙なトリップ感というかサイケ感みたいな音像になったりするんですね。その予測不能な感じとか静かな高揚感みたいな感じとかで、いやもう大変興奮しました。

もう「ユリイカ」とかの音とはずいぶん離れたところに来た気がするし、フリー・ジャズとかでもないと思うし。『幽閉者』のサントラ及びライヴでやっていたことを、バンドとしてさらに発展させた感じといいますか。この感じなら津上研太が抜けたのも理解できるし、この日は山本精一参加するとかのフレキシブルな姿勢もわかる気がします。

なんか、そういう新鮮さとか自由さとか音像とかっていうところで、今の自分にすごくしっくりきたんですよね。今の自分が聴きたい音というものがあるとすれば、こういうものって感じがします。そういう感覚に至るのってめったにないことで、たぶん年に数回とかっていうような、そういうライヴでした。
posted by デンスケ at 19:33| 東京 ☀| Comment(0) | TrackBack(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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