2007年10月12日

ゆらゆら帝国

10日、新木場スタジオコースト。新作の曲はライヴ用に構築し直すってことだったんですが、結局構築し直した新アレンジは全体の半分くらいで、あとの曲はほぼアルバム通りにやってて、なんかどっちつかずな印象。新アレンジの方はダイナミズムありギター・ソロありのロック的な感じにしていて、そういうフツーな音にしちゃうととたんに面白味がなくなるなあという気がしました。『しびれ』のレコ発の時も同じようなことを感じたんですが、まあ『しびれ』も今回も、ああいうアルバムを作るとライヴが難しいですよね。

それとアルバム通りのアレンジでやってる曲にしても、ライヴでやるとどうも輪郭がはっきりした感じになっちゃって、新作のあのダラダラもわもわした感じがうまく出ないんですよね。やっぱあの感じはレコーディングの時にしか出せなかったもので、いかに特異な演奏だったかということが、このライヴを見てよりはっきり浮き彫りになったというような気がします。

だからこの日は、新作に関してはアルバム以上のオドロキとかがあったわけではないんですが。でもひとつだけ、冒頭の1曲目「やさしい動物」で、坂本がギターを持たずハンドマイクで歌って、演奏はリズム隊2人だけってのは、なかなかに強烈なインパクトがありました。スッカスカの音と、坂本の妙にノリノリで“はうっ!”とかシャウトしながらの歌いっぷりとの取り合わせが、アルバムとはまた違う、なんともいえぬ奇妙な感じというか居心地の悪さというか、でもゾクゾクする感じとかが混ざってて、この感じこそ今のゆらゆら帝国なんじゃないかと。結局ハンドマイクはこの曲(の前半部分)だけだったんですが、どうせなら新作の曲は全部この編成でやってくれれば、相当おもしろかったんじゃないかと思うんですけどね。そうしなかったのもわかるんですけど、でも今のこのバンドならオッケーだったような気もします。

後半にやった過去の曲で、電子音みたいなギター・ソロを延々弾いてるってのもヘンな味で良かったりしたんですが、とにかくそのハンドマイクが一番おもしろくて、そこに尽きるって感じのライヴでした。
posted by デンスケ at 23:51| 東京 ☁| Comment(0) | TrackBack(10) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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