2007年02月24日

大友良英

午後原宿でフォーマットというバンドの取材があって、その後お茶の水に移動、ユニオンで『ライヴ・イン・ハトヤ』、ジャニスで数枚レンタル、中古ジャニスで幻の名盤解放歌集『お願い入れて』を購入、その後浅草へ。

で、浅草アサヒアートスクエアで大友良英サントラ『幽閉者』レコ発。フロア中央に6人のプレイヤーが円形に陣取って、音は四方からサラウンド的に聞こえてくるという形式。リズムがなく持続する音もなく、しかもいわゆる「楽器」はギターとハープくらいで、コインの落ちる音とか皿の音とかものを叩く音とかっていう「物音」がほとんどで、相互の関係性もなくて、それが延々と続くんですね。だから、サントラ盤でやっていたことを拡大させた、ミュージック・コンクレート・セッションという感じでしょうか。

その物音がただ鳴ってるというんじゃなくて、全体でひとつの方向性みたいなものがあって、しかも尋常じゃない緊張感が漂っていて、だから異様に引き込まれるんですね。その方向というのが、たぶん映画の色なんだろうけど、深海の底というか暗闇まっただ中って感じで、恐怖を感じたくらい。で、最後の10分くらいでずおおおおって音量が大きくなっていって、もうほんと奈落の底みたいな音像になっておしまい。

いやあ、なんか、すごかったですねえ。サントラ盤もすごかったけどライヴはまた別のすごさがあったというか。ミュージック・コンクレートによる、ラジカルな意志にまみれたセッションとでもいいますか、あまりにインパクト強すぎて唖然としました。こういうことを、これだけのスケールでできるというのは、ほんと大友さんくらいなんでしょうね。終演後、楽器(というかモノ)がどうなっていたのか気になって見に行ったら、各担当楽器のまわりにやたらと人だかりができていて、皆写真を撮ってて、そんな風景って普通ないからねえ、そういうところにもこのライヴの特異さが出ていたような。おれもつられて写真撮ってしまったんですが。

んで、今『お願い入れて』を聴いてるんですが、これヤバイっす最高です。もう爆笑しっぱなし悶絶しまくりです。特に「ミミの甘い生活」とか「ラリラリ東京」とか、もう絶句、すごすぎ。
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2007年02月22日

Complete Motown Singles

っていうボックスが欲しい、けど通販直売オンリーだしユニオンだと2万5千もするし、ってなことを2年ほど前の日記で書いて、それ以来ほとんどあきらめてて忘れてたんですね。でもこないだ、最近は一般流通してるらしいってことを知って、したらタワレコ通販で1万前後で売ってるんですよ。今6セット出てるうち一番安い4枚組で7千いくら、一番高い6枚組で1万ちょっとですよ。タワレコなんでこんなに安いんじゃろ、アマゾンのマーケットプレイスより安いっすよ、よくわからん、とか思いつつかつて2万以上したものが1万以下ってなれば、もう購買意欲を抑えきれません。熟考の結果、5枚組9千円弱の「Vol.3」(1963年)を購入してしまいました。

で、今日それが届いたんですが、ああっ、ヤバイっすこれ、たまらんです。聴いたのはまだ2枚だけなんですが、この頃のモータウンってカントリーっぽいのとかジャズっぽいのとかドゥー・ワップとか、なんかブッカーTみたいなインストとか、いろいろやってて、めっちゃバラエティーに富んでておもしろすぎ。どの曲もパワー漲ってるし。ブックレット型の装丁もカッチョイイし、モノとして持っててウレシイって感じで。

こういうシリーズものはひとつ買うと全部欲しくなってしまうのが恐ろしいところで、実際次のヤツも欲しくなってきたんですが、そら無理っすから、まあいつかはって感じで。いやほんと、ボックスって妖しい魅力っていうか、魔力がありますねえ。
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2007年02月21日

2006年ベスト・アルバム

今頃季節外れも甚だしいのですが、ご勘弁を。毎年のことなので、これを書かないとスッキリしないのですよ。ベストテンはMM誌に書いたものと同じで、それの補足のようなものです。

1 二階堂和美/二階堂和美のアルバム
2 浜田真理子/昼も夜も
3 フアナ・モリーナ/ソン
4 コーネリアス/Sensuous
5 遠藤賢司/にゃあ!
6 タン/コメンツ・オブ・ジ・インナー・コーラス
7 バッファロー・ドーター/ユーフォリカ
8 アラヤヴィジャナ/アラヤヴィジャナ3
9 sim featuring kamura moe/common difference
10 ハーバート/スケール

11位以下=PARA、レッド・クレイオラ、タウン&カントリー、ブロークン・ソーシャル・シーン、ジョアンナ・ニューサム、ヨ・ラ・テンゴ、にかスープ&さやソース、トータス&ボニー・“プリンス”・ビリー、ソニック・ユース、ボブ・ディラン

ライヴ=ヴォアダムス、二階堂和美、カオス・ジョッキー、フリクション、スパークス、アニマル・コレクティヴ、遠藤賢司、倉地久美夫、ONJQ、レッド・クレイオラ

リイシュー=ディス・ヒート、フリクション、一柳慧、カン、マニュエル・ゲッチング、サンタナ、ムーンライダーズ、大滝詠一、クリスチャン・マークレイ、PIL
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2007年02月20日

ヨ・ラ・テンゴ

渋谷O-East。まあ当然ながら昨日の拡大版って感じだったんですが、おもしろかったですねえ。長尺ノイズもの、リフ中心のロック寄り、かわいらしいサイケ・ポップ、と曲調が多彩なので、いっぱい聴いても飽きないんですよね。編成も曲ごとに変わって、リズム・ボックスとかハモンドとか使ったりするから、音的にもほんとおもしろい。3人とも複数の楽器ができて3人ともヴォーカル取れるっていうのは、やっぱ強いですね。

で、この日はジョージア・ハブリーのヴォーカル曲が特に良かったかも。モーリン・タッカーみたいで、はかなくてスウィートって感じで。とするとその対極といえそうな長尺ノイズものは「シスター・レイ」か「ヘイ・ミスター・レイン」かってところでしょうか。アンコール前にその長尺ものを2曲続けて、あわせて30分くらいやってて、あれはすごかったですね。圧巻でした。しかしアンコール3回もやったのはちとダラダラ感ありましたが。

帰りにタワレコ寄ったら、「日本の電子音楽」シリーズで唯一見つからなかった「2」(湯浅譲二・秋山邦晴)を発見。なんで今まで気付かなかったんじゃろ? ともあれこれで5枚全部揃いました。ヤッホー。
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2007年02月19日

ヨ・ラ・テンゴ、クラムボン

新木場スタジオコースト。ヨ・ラ・テンゴのライヴはフジロックで数回見た程度で、それもなんか漠然とした印象しかなかったんだけど、この日は良かったですねえ。これまでで最も自分のツボにはまった気がします。ツイン・ドラム+鍵盤でストレンジなサイケ・ポップ→フィードバック・ギターをフィーチャーした長尺もの→通常編成の美メロもの、という冒頭3連発でもうバッチリって感じ。ちょっとしたメロとかリフとかがいちいち琴線に触れたりするし、やっぱポップ性と暴力性の両方あるバンドは強いなあと。ほんといいバンドですね。約1時間と短かったし、明日からの単独も見たくなりました。

メインのクラムボンは、これまで野音とかフジとか野外で見ることが多かったのだけど、室内の方が断然いいですね。特にこういう音のいい会場だと、伝わるモンが段違いで、それでこそ本領発揮みたいな。あの空間っぽい感じが出てこそこのバンド、という気がします。
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2007年02月18日

ホイチョイ

『バブルへGO!!』って映画、今やってますよね。いや最近フジテレビのCSとかでこれの番宣みたいなのガンガンやってて、広末涼子とかしょっちゅう出ていてウザイんですけど。てかこれホイチョイなんですね。ホイチョイってまだあったんか、今さらマーケティングもナニもねえだろって感じなんですけど、したらこれ90年にタイムスリップする話ってことで、90年つったらホイチョイ全盛期じゃん。ホイチョイこそバブルの象徴じゃん。そらなによりも制作してる自分たちが「あの頃は良かったなあ」ってのを言いたいだけなんじゃないの、って感じで、なんか嘲笑を禁じ得ないっていいますか。

でもおれホイチョイって、嫌いなんだけど、なんか気になるっていうか、結局見たり読んだりしちゃったりするんですよね。『カノッサの屈辱』とか好きだったし。ホイチョイって80年代的気取りたがりっていうのが根底にあると思うんだけど、おれも80年代育ちですからね、そこに身を投じる快感があるのかも。だからこの映画も、まあ見ないとは思うけど、うーん、ちょっと気になったりとか。しかし「GO」の後に「!」を付けるんなら、最低5個は付けなきゃダメでしょうが。わかってねえなあホイチョイ。
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2007年02月17日

ヴァーミリオン・サンズ、フライング・リズムス

恵比寿リキッド。ヴァーミリオン・サンズは、やっぱダブ命というか音像が命だと思いますね。ギターなりベースなり楽器単体の音でガツンとくるんじゃなくて、音像全体でぐわーんとくるって感じ。その音像の膨らみ方が尋常じゃなくて、ステージから巨大な風船みたいなのがぶよーんって膨らんでくるみたいで、そのでっかい音圧に飲み込まれるようなイメージっていうか。で、そこから醸し出される不穏で暗闇で地獄っぽいムードがたまらんという。あんなとんでもなく奇天烈な音像、よく作れるもんですよ。あの感じはそうそう味わえるもんじゃないです。

だからこのバンドって、最も重要なメンバーはエンジニアの前川典也だと思うし、そういう特性がCDよりライヴの方がはっきり出てますね。3曲(うち1曲朗読のみ)約30分とえらく短かったのだけど中身はめちゃくちゃ濃厚で、堪能しました。

その後に見たフライング・リズムスもやっぱダブで、メンバーにエンジニアがいるのも同じなのだけど、こっちは楽器の音そのものにダブをかけてて、それが拡散していってぐにょーんとした音像ができてくる、みたいな感じ。こっちの方がエグイんですね。だから2つのバンドでダブの考え方の違いが明確に出ていて、そういうところで非常におもしろいライヴでありました。前川対内田みたいなね。

フライング・リズムスは1年ぶりくらいに見たけど、いやあ、やっぱ最高ですねえ。特に久下のドラムス、また腕上げたっていうか、スネアさばきなんかもう超絶モンって感じで、ほんとこの人はすごいですね。帰りに食べた「豚しゃぶ」も大変おいしかったです。そばつゆにつけて食べるというのが実に新鮮でありました。
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2007年02月15日

ヴァーミリオン・サンズとか

ヴァーミリオン・サンズ、こないだレヴュー書いたんですけど、これはちょっとすごいんじゃないでしょうか。こういう、音圧に押しつぶされそうになる感じとか、なんか得体が知れなくてゾクゾクする感じとか、ずいぶん久しぶりって気がします。てか国内のバンドの新作でここまで手ごたえがあるって、ここ数年じゃ一番って気も。今年のベストテン入りは確実ですね。ライヴ見てみたいです。

それと、先日出た細野晴臣クラウン時代ボックスもよいですねえ。音質、デザイン、ブックレットのいずれも素晴らしい出来という、非常に完成度の高いボックスだと思いますね。これも今年のリイシュー・ベスト確実。なんつってもこれ、ユニオンで買ったらTシャツもらったんですけど、いやCD買ってその場でTシャツもらえるってすごいなあと。なんかちょっとない満足感がありましたね。最近仕事以外で聴くものというと、これと70年代ファンクと電子音楽を順繰りにリピートって感じです。
posted by デンスケ at 01:42| 東京 ☔| Comment(1) | TrackBack(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2007年02月13日

ポリス再結成

グラミー再結成、遅ればせながらYouTubeで見ましたが、ぬをー、こーれーはーヤーバーイー。こういう再結成ものはどうでもいいのが多いけど、これは久々に興奮しました。やっぱポリスは特別ですねえ。まあアンサンブルにあぶなっかしいところはあるものの、や、これはもう紛うことなきポリスですよ。特にスチュワート・コープランドの、あのシャープなハイハット! ああったまらんです!! おれ、一番好きなドラマーってずっとこの人なんだよねえ。そんで日本にも来るとな! うーんワクワク。
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ROVO

11日、恵比寿リキッド。後半に中西さんが加わって7人編成になったとたんガラッと変わって、一人入っただけでこんなに違うんかいって感じ。音像でいえば前半はロック的なゴリゴリ骨っぽい感じだったのが、後半はぐわーんと膨らんでスペイシー、みたいな。音像の膨らみとか広がりとかが全然違う。物理的に一人加わるっていうんじゃなくて、作り方そのものが根底から違うってことなんでしょうね。

あとアンコールでやった「シスコ」は、この曲における最上の演奏のひとつだったんじゃないでしょうか。なんか宿ってるというか、降りてきてるって感じで。

それと2番目に出たオプトラム、ライヴは初めて見たんですが、いやあ、かっこよかったですねえ。音源はあんまピンとこなかったんだけど、ライヴだとストレートにバシバシくるっていうかハードコアっていうか、ライトニング・ボルトみたいって感じで。あの見た目も含めて、すごくライヴ映えしますね。通常のライティングがいっさいなくて、照明はオプトロンの蛍光灯だけってのも、なんか「照明なんざいらねえ!」みたいな心意気って感じで良かったです。

帰りに小野島さんたちとジンギスカンなんてもんをいただきまして、大変おいしかったです。やっぱ肉は厚切りだぜ!って感じで。
posted by デンスケ at 03:49| 東京 ☀| Comment(0) | TrackBack(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2007年02月12日

マヘル

9日、渋谷ネストでマヘル・シャラル・ハシュ・バズ。ずいぶん久しぶりで、たぶん2年ぶりくらいでしょうか。久々ということもあるのだけど、やっぱ工藤冬里の存在感ってすごいですねえ。いるだけでその場の空気がねじれてくるっていうか、常に狂気みたいなもんを発しているっていうか。特にこの日はノリノリで、ぴょんぴょん飛び跳ねたりして、絶好調という感じでしたな。

演奏は相変わらずのヘロヘロヨレヨレで、不安定さにいっそう磨きがかかってる感じで、申し分なかったんだけど。ただ、新作を全曲、たぶん曲順通りにやってて、なんかそういうのってマヘルには似合わないのかもって思いましたね。決まった曲をやるっていうのが、どうにも違和感あるというか。一応工藤の指揮で即興にはなってるんだけど、だいたいがアルバム通りの尺だったし、長い曲はちゃんと長くやるし、なぞってる感は明らかにあって、スリルに欠けるみたいな感じでね。だからマヘルの場合、こういうレコ発とかじゃなくて、素のままでやってるようなフツーのライヴの方がおれは好きですね。
posted by デンスケ at 21:39| 東京 ☀| Comment(0) | TrackBack(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2007年02月05日

PARA、LIVE LOVES

渋谷ネスト。2つめに出たヒラとかブラボー小松とかのバンド、LIVE LOVESはずいぶん前から話は聞いていたんですが、一度も見たことなくて、ようやく見ることができました。メンバー5人全員ギター+リズム・ボックスという特異な編成なわけですが、「ゲット・イット・オン」とか「スタート・ミー・アップ」とかのイントロみたいな、ブギっぽいギター・リフをモチーフにして、それをミニマルに延々繰り返してるって感じでしょうか。グラム・ロック・ミニマル・インストとでもいいますか。

ギター5人もいるのに、なんかわざとペナペナな感じにしてるっていうか、チープな感じにしてて、そこがキモなのかなあと。ユニゾンになるところだとぐわーんと壁みたいな音になるけど、それは例外っぽくて、だいたいはテケテケペナペナってやってる感じ。一応展開はあるけどソロ・プレイは皆無で、終始平坦で、盛り上がりとかないし。なんか、かわいらしい音って印象。AOAやってた人が今こういうのやってるというところで、興味深くはありましたね。トランスとか90年代云々とかはもはや遠い彼方…、みたいなね。

そういうところでいえば山本さんのPARAもミニマルなわけで、盛り上がるの禁止とかのところで、ああやっぱり通じてるんだなっていうか、両者ともちゃんと今の音を出してるっていうかね、なんか感慨深くなったりしましたね。

PARAは二度目だけど、やっぱりいいですねえ。何度見てもおもしろいです。今日は、やっぱりダンス・ミュージックだよなあっていうところを強く感じましたね。リズム複雑だし変拍子入ったりして踊りづらいけど、それでも踊る気にさせるっていう音のありようが、ダンス・ミュージック的だよなあと思いました。
posted by デンスケ at 00:54| 東京 ☀| Comment(0) | TrackBack(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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