2006年10月16日

勝井祐二+山本精一

吉祥寺マンダラ2。最初の勝井さんは後方PAも駆使したサラウンド的サウンド・スケープって感じで、ずいぶんとグラフィカルというか派手な印象。最後の方はアナーキーな感じさえあったし。山本さんは珍しくアコギで、荒涼としたブルースっぽいプレイが多くて、厳しさと穏やかさが交互にやってくるって感じ。なんかジョン・フェイヒィをミニマルでやってるみたいな感じでしたな。

で、その両者ソロや後半のデュオも含めて、達観してるというか彼岸みたいな感じというか、要するに「向こう側で鳴ってる音」みたいな印象がすごく強かったんですね。「ある境地」に達してるみたいというか、俗っぽい感じがまるでしない。特にデュオの最後の方で、桃源郷みたいな音像になったところなんか象徴的。たとえば山本さんが向井千恵とやったりすると、もうどん底みたいに徹底してダークになるけど、この日はそういうのも越えたところ、達観したところで鳴っていた音という気がします。それは具体的な要素とかって話じゃなくて、この両者でこの真っ暗というシチュエーションだから生まれたものということでしょう。文字通り化学反応といいますか。

そう考えると今回は、この真っ暗にして演奏するっていう試みの成果が、これまでの3回の中で最もはっきり表れていたんじゃないかと思いますね。おれは個人的にこの企画がすごく好きなんですが、特に今回はこの企画じゃないと生まれ得ないような演奏だったと思います。


posted by デンスケ at 04:24| 東京 ☀| Comment(0) | TrackBack(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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