2006年08月23日

フジロック3日目

初日は到着遅れ、2日目はドラゴンドラで、2日とも途中からしか見られなかったので、この日はガッツリ見ました。天気もガッツリ晴れて、3日間で唯一雨の降らなかった日でしたね。

リフュージー・オールスターズ→アイシス→ダブル・フェイマス→ライノセラス→二階堂和美→ブロークン・ソーシャル・シーン→フィッシュマンズ→リフュージー・オールスターズ→キリング・ジョーク→スーパー・ファーリー・アニマルズ→うめ吉→モグワイ

二階堂和美は歌の自由度がさらに増していて、もう縦横無尽って感じで、声のコンディションも申し分なく、ほぼベストといえるパフォーマンスだったんじゃないでしょうか。最新作での大所帯バンド・サウンドとかがこの人の曲の完成形なんだけど、でもやっぱり結局はアコギ一本で十分なんだな、ということを再認識した気がします。個性が最も見えやすいってところでね。アコギと声だけであれだけスリリングな、かつ豊かな空間を作れるというのは、やっぱりすごい人だよなあと。それと最新作の曲は、こういう夏の昼間の野外に意外と合うんだな、ということも思ったりしました。

フィッシュマンズはキセル兄弟がベスト。リリシズムというか、ほんのりとせつないんだけどぬくもりもある、みたいなところで、彼らの感覚が最も佐藤伸治に近いんじゃないかと。UAも良かったけど、この日の「ウォーキング・イン・ザ・リズム」は「頼りない天使」に比べるとずいぶん素で歌ってんなあという感じがして今ひとつ。キリング・ジョークは今の自分にとってグッとくるものがなくて、なんかおもしろくなくて、これだったらモロに被ったバッファローを見れば良かったとちと後悔。

後悔ついでにもうひとつ。最後はモグワイを見ようと思っていたのだけど、同じ時間帯のうめ吉が気になってしまいまして。モグワイは何年か前にオレンジの渋さと重なった時、モグワイに行ったらあんまり良くなかった、なんてことが頭をよぎったりして、迷った末うめ吉に行ってしまったんですね。したらコレが、別にフツーのお座敷小唄って感じで大しておもしろくない。共演の人のサックスがラップ風の歌に絡むあたりだけ、ちょっとおおっと思ったくらいで。だもんで20分ほど見てダッシュでモグワイへ。したらこっちはもうえらく素晴らしい演奏でして。新作聴いていないんでよくわかりませんが、たぶん以前の曲なのかな、会場いっぱい至福感で満たされてるっていうか、エモーショナルなモグワイ節炸裂って感じで、マジ泣きそうになりました。個人的にはこのバンドって、ずっと前にリキッドで見た単独ライヴが死ぬほど良かったのだけど、それに匹敵するくらいのいい演奏だったと思います。ああ、これだったらモグワイ全部見れば良かった…。

今年は開催前にさんざ言われていたラインナップの脆弱さがそのまま出て、音楽的レベルだけでいえばフジロック史上最低の年だったと思いますね、間違いなく。鮮度のなさ、ジャンルの狭さ、小粒揃い、どれを取っても最低でしょう。以前にあったようなワクワク感が薄れてきているのも、ぼんやりと感じたし。

だから、おれは毎年ベスト・アクトを挙げていますけど、今年は例年のベストのレベルに達していたライヴがないですね。強いて挙げれば一番良かったのが二階堂和美、次いで矢野顕子、モグワイといったところですが、ただ単に今年の中では良かったものということです。

もちろん前にも書いたように夢の世界みたいな3日間で、ほんとに楽しかったし、フジロック抜きの夏なんてもはや考えられないし、毎年こういう場を提供してくれるスマッシュにはマジで感謝していますよ。少なくとも苗場でやる限りは毎年必ず行きますよ。でも、このままではそういう「場の楽しさ」と「音楽的レベル」がどんどん離れていってしまうような気がするんですよね。サマソニとかとの比較はもう書いたから省くけど、スマッシュにはもうちょっと危機感みたいなものを持ってほしいんですよ。大物を呼んでくれとかっていうんじゃなくて、一定のラインみたいなものは保持していってほしいと思います。


posted by デンスケ at 03:22| 東京 ☁| Comment(0) | TrackBack(2) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
×

この広告は180日以上新しい記事の投稿がないブログに表示されております。