2005年10月11日

八木美知依

 8日、公園通りクラシックス。初めて見たのだけど、いやあおもしろかったです。本人の箏に壺井彰久のヴァイオリン、ナスノミツルのベースというトリオ編成で、思っていたほど即興ではなく、また箏が前面に出るわけでもなくて、アンサンブルとか全体の音像を重視したような演奏だった。箏はミニマルなプレイが多く、ヴァイオリンはほとんどが即興、ベースはドローンとかフレージングとかでそれらを支えているといった風。曲の感じとしては大別して、箏の音色を生かしたリリカルなものと、他の楽器とのぶつかりあいを強調したハードなものとがあったのだけど、個人的に良かったのはハードな方で、特にヴァイオリンとのせめぎ合いでどんどんダークな色彩を強めていくような曲は、かなりスリリングでした。

 たぶん、箏という楽器の可能性を模索しているみたいなところがあるんだろうけど、アプローチがすごく多彩。リズム楽器になったりリード楽器になったりインプロ楽器になったりするし、音色としてはギターみたいに聞こえたりバンジョーっぽくなったり、チョッパー・ベースみたいなプレイをしていたりと、曲ごとに全然変わる。ビョークの「ヒューマン・ビヘイヴァー」のカヴァーとか、ロック的な曲もいくつかあったし。この楽器に対して伝統を重んじつつ、すごく自由なスタンスで捉えているんでしょう。洋楽器に置き換えるのではなくて、和楽器としてどこまで踏み込めるか、という感じ。派手な見せ方ではなくて、ストイックなままでアヴァンギャルドなことやってる、みたいな面持ちが、見ていて痛快だった。

 客席で見ている時はマイクで音拾ってると思ってたんだけど、終了後ステージを見てみたらちゃんとピックアップがあってアンプを通していて、しかもエフェクターまで使っててビックリした。やっぱ、いろんな工夫というか実験をやってるんですね。いろんな意味で新鮮なライヴでした。
posted by デンスケ at 00:26| 東京 ☁| Comment(0) | TrackBack(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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